こんにちは、ねこもちです。
エジプト旅行記、3日目から続いて4日目になります。
前回はカイロの観光を終えたところまででした。
今回は、アブ・シンベル神殿、コム・オンボ神殿の観光について書いていきたいと思います。
【世界遺産】アブ・シンベル神殿
この日は朝4時起き。ずっと睡眠不足が続いていたのですが、なんとか睡眠を確保できました!
アブ・シンベルに行ける!やったーーーー!!
まだ暗いうちにクルーズ船を出発。アブ・シンベル神殿へは車で3時間ほどです。
朝食は、車内でクルーズ船のお弁当をいただきます。
砂漠をしばらく走っていると、日の出を見ることができました。
途中でぽつんとあった小屋でトイレ休憩をはさみ、アブ・シンベルに到着。
チケットゲートを通り中に入ると、神殿の巨大な後ろ姿が…!
神殿の側面からぐるっと回りこんで正面まで歩いていきます。
そして…
どーん!!
で、でかい…!すごい迫力!!
こちらがアブ・シンベル大神殿です!
今から3200年以上前に、古代エジプトのファラオであるラムセス2世によって造られました。
アブ・シンベルは大神殿と小神殿の2つがあります。大神殿はラムセス2世が自身のために、小神殿はラムセス2世が王妃ネフェルタリのために造ったといわれているそうです。
アスワンのイシス神殿と同じように、もともとこの神殿は今の場所より50mほど低い位置にありましたが、ダム建設による水没を防ぐため、ユネスコによって今の場所に移転されました。よく見ると、移転の際にノコギリで切ってブロック状にした跡が残っています。
この神殿は他の神殿と違って、岩山を掘るようにして造られているので、山ごと移転したそうです。
正面の4体の巨大な像はすべてラムセス2世で、高さは20mくらいあります(奈良の大仏より大きい)。左から二番目の像は、紀元前にあった地震で崩れてしまったと考えられていますが、ユネスコは移転の際に修復せず、そのままの姿で残したそうです。
世界遺産は、これらの遺跡救済活動をきっかけにして創設されました。
神殿の中は狭くてガイドさんは入ってはいけない決まりになっているため、外で一通り説明を受けた後に入口から中へ入っていきたいと思います!
中に入るとまず、巨大な8体の立像が柱のように並ぶ大きな部屋があります。
とにかく混雑していて、移動も一苦労。
この大きな部屋から枝分かれするように、小さな部屋がいくつかあります。
どこを見てもレリーフが彫ってあって圧巻です。
そして、大神殿の一番奥にある至聖所には4体の座像があります。
この部屋には年に2回だけ、正面入り口から太陽光が届くように設計されています。
右から太陽神ラー、ラムセス2世、アムン神で、一番左の像は闇の神様のため、この像には太陽光が届かないようになっているそうです。
次は、すぐ隣にあるアブ・シンベル小神殿へと向かいます。
正面に6体の像があります。入口をはさんで右側・左側どちらも、2体のラムセス2世像が中央のネフェルタリ像を挟むような配置です。ラムセス2世は王妃を守るために両側に自身の像を置いたのではないか、とガイドさんは話していました。
こちらも内部に入ることができます。
大神殿に比べると規模が小さいものの、女神であるハトホル神をかたどった柱など、たくさんのレリーフを見ることができました。
ここでは夜に音と光のショーが開催されているそうですが、今回は参加しませんでした。
2つのアブ・シンベル神殿は他では見られない素晴らしい遺跡で、ここまで来て実際に見ることができて本当に良かったです。
ガイドさんの説明によると、当時のアブ・シンベル神殿が完成された記念の日、ラムセス2世の前で建築家の人がとんでもないスピーチをしてしまいました。
「もっと時間があれば、もっといいものを造れた」
ラムセス2世はこの神殿よりももっとすごいものを造るつもりかと怒り、その場で建築家をころしてしまったそうです。
帰りはまた3時間ほどかけて、アスワンに戻ります。
車内からは蜃気楼が見えました。
わかりますか?地平線のあたり、湖があるように見えるんですが、これは蜃気楼で、実際には水はなくて砂漠しかありません。
日本ではなかなか見ることのできない光景ですね。
クルーズ船に戻ったら、昼食をとってひとやすみ。
前日の昼にアスワンでチェックインしてからずっと停泊していたクルーズ船ですが、昼過ぎにようやく出航し動き出しました。
ここからルクソールまでの船旅がはじまります。
部屋の窓からはナイル河の流れゆく景色が見えて、日常を忘れて贅沢な時間を過ごすことができます。
おやつの3時にはティータイム。紅茶とケーキのサービスがあります。
夕方にはナイル河の岸辺に太陽が沈んでいきます。綺麗だなあ…
しかし、まだ今日の観光は終わっていませんよ!
コム・オンボ神殿
クルーズ船は日没後まもなくコム・オンボ神殿に到着。
船の上からも、夕陽に照らされたその姿を確認できます。
他の船も続々と集まってきていますね。船を降りて、徒歩で神殿へ向かいます。
外は暗くなってきていて、神殿がライトアップされています。今まで見てきた昼間の明るい神殿に比べると、幻想的な雰囲気が漂います。
ここはワニの神様とホルス神の2体の神様を祀る神殿で、塔門や柱の部屋、至聖所が2つある珍しい造りをしています。
こちらの柱にはワニの神様。
こちらの柱にはホルス神の姿が刻まれています。
内部は複雑な二重構造になっています。
神殿の壁には、メスなどの医療器具を描いた珍しいレリーフ(中央部分)もありました。
次は神殿の近くにある、小さな博物館に向かいます。
ここには珍しいワニのミイラが展示されています。
観光後はクルーズ船に戻り、夕食をいただきます。
昨日は夕食を食べることができずに悔しい思いをしたので、いっぱいおかわりしました!
船は再び動き出し、エドフに向かいます。
夕食後には船内でガラベーヤパーティーが開かれるということで、会場へ行ってみました。
船の乗客たちがガラベーヤというエジプトの民族衣装を着て、自主的に参加して踊ったりするイベントらしいのですが…
残念ながら大人は誰も参加する様子はなく、本格的なパーティーの雰囲気を体験することはできませんでした。
明日も早いので、数分で部屋に戻り寝床につきます。
エジプト旅行も半分が経過しました。まだまだたくさん見どころが残っているので、楽しみたいと思います!
5日目に続きます。